下関の整体です【第5章】ADLと環境設定 1.靴の着脱動作 《その3》靴を履く姿勢について
ななかの山田です。
いつもななかのブログをご覧戴き、
本当に有難うございます。
おはようございます。
昨日は夕飯が終わった後に、
国際宇宙ステーション
『きぼう』が日本上空を
通過するという事で、
火の山に上がって
見てきました。
時間は19:35。
見えました。
飛行機よりやや速い
速度で通過していました。
昨日は雲一つない
良いお天気だったので、
夕焼けも奇麗でした。
その後、下に降りて、
トルコチューリップ園で
花見をしてきました。
チューリップも奇麗でしたが、
桜が満開でいい感じでした。
火の山は少し寒いので
他の場所よりも桜の
開花が遅いのですが、
今年はもう満開でした。
枝垂桜も咲いてましたしね。
そういえば、
北九州の妙見の
枝垂桜は今年は
どうなのかな?
行ってみようかな(^^♪
さて。
86回目の今日は、
【第5章】
ADLと環境設定
1.靴の着脱動作
《その3》
靴を履く姿勢について
と題してお送りします。
靴を履く動作に困難を
感じている人は、
立って靴を履く事は
殆どありません。
靴を履く姿勢は、
大別すると、
1)椅坐位で体幹前屈
させる姿勢、
2)椅坐位で片足を
組む姿勢、の
2通りあります。
1)椅坐位で体幹前屈
させる姿勢について
椅坐位で体幹前屈
させる姿勢の場合、
下方へのリーチが
必要となるために、
座位バランスと股関節の
屈曲方向への可動域が
ポイントとなります。
腹部の軟部組織が
可動域制限の原因と
なる場合もあります。
一瞬ならリーチできますが
操作の間姿勢を保つことが
困難な場合などは、
靴の要所にリングなどを
付けるだけで、
リーチ距離が短縮され、
対象者の負担はかなり
軽減されるでしょう。
さらに困難な場合には、
リーチャーを用いて
靴を操作する方法があります。
リーチャーについての
詳細は後述します。
リーチャーとリングの
組み合わせは、
より有効となります。
靴のストラップを留める
位置を外側から中央に
移動させることで
問題解決する事も
あります。
特に、片麻痺の人が
非麻痺側上肢で麻痺側の
ストラップを留める時に
有効となります。
靴を履く方の足を
台に乗せる方法も
ありますが、
その後車いすに
移乗する場合には
台が移乗の邪魔に
なります。
対象者自身で台を
移動させられない場合には、
前後を合わせた一連の
動作を考慮して台の
利便性を検討すべきでしょう。
また、台の使用は、
その脚の股関節
屈曲角自体には
大きな差を
もたらすものでは
ないでしょう。
2)椅坐位で片足を
組む姿勢について
椅坐位で片足を
組む姿勢の場合、
股関節外転・外旋方向への
可動域と、靴を履く脚を
逆の脚に乗せる運動能力、
あるいは、上肢でその脚を
持ち上げる上肢の筋力が
主なポイントとなるでしょう。
この姿勢で一側の脚を
持ち上げるのはかなりの
力技ですが、逆脚上に
肘あるいは前腕を置き、
そこを支点とし、
てこの原理を用いて
練習すると、
力の弱い女性でも
出来る場合が多いです。
股関節の可動域。
特に外旋が不十分な
場合はこの姿勢は
難しいでしょう。
ストラップを
この姿勢で留める場合は、
ストラップを床方向に
押すため力が入りにくく、
加えて、留める先の靴
(足部)が浮遊していて、
その足の協力動作
(押し返す動作)が
得られない場合は
押せば逃げるため、
ストラップを十分に
締めることができません。
そのような場合には、
組んだ足を床に下ろした後で
ストラップを締め直します。
この時に、
ストラップへのリーチが
不十分な場合は、
①靴の前上部が
ファスナーで開くものや、
ファスナーと踵部に
持つ部分がある靴、
②靴のストラップの位置が
外側ではなく中央に
ある靴などを利用すれば
代償可能な場合もあります。
これらは対象者の
能力に応じて
採用すると良いでしょう。
今日はこの辺で。
健康な身体は自分で勝ち取るもの。
87回目の明日は、
【第5章】
ADLと環境設定
1.靴の着脱動作
《その4》
靴を履く操作の分析、
及び各動作の代償手段
と題してお送りします。