下関の整体です【第4章】シーン別の靴の処方 4.透析患者のための靴 《その2》透析患者の靴に対する工夫について

2022/03/29 足と靴
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ななかの山田です。

いつもななかのブログをご覧戴き、

本当に有難うございます。

 

 

今日はお休みを戴きます。

 

日々雑感は綴りませんが、

本編は更新しておりますので

よろしければ

お付き合いください

(^^♪

 

 

さて。

 

 

79回目の今日は、

【第4章】

シーン別の靴の処方

4.透析患者のための靴

《その2》

透析患者の靴に

対する工夫について

と題してお送りします。

 

 

☆透析患者さんの

靴に対するケア

 

現在、

透析患者さんの

足に対するケアは、

整形外科や皮膚科、

院内のフットケアチーム

によってサポート

されている事が多いです。

 

しかし靴に関しては、

透析患者さんに

特化した靴ではなく、

糖尿病の治療用装具として、

透析患者さんにも

処方されているのが

現状のようです。

 

糖尿病靴は、

足部に潰瘍を作らない事に

主眼を置いていますが、

透析患者さんの足の

問題を考慮している

わけではありませn。

 

☆透析治療前後の

足のサイズの変化

 

・靴下の重ね履き

透析治療前は、

靴に対して違和感のない

靴下を装着します。

透析治療後には、

断端を保護する

ストッキネットなどを

装着して、サイズの

補正を行います。

 

・靴ひも、ベルクロによる調整

透析治療前には必ずひもを外し、

透析終了後、靴を履く時には

締め直すように指導する

事が重要です。

しかしながら

透析患者さんの多くは、

透析アミロイドーシスにより、

手や指の可動性や巧緻性が

低下している場合が多く、

ベルクロやマジックテープ

などを選択します。

 

・靴購入に対するアドバイス

靴は出来るだけ

非透析日に購入し、

適切なサイズを選択するように

指導します。

その時点で足と靴の

遊びが大きいと、

透析治療後には

足のサイズ減少により

遊びが拡大し、

靴と足に更なる擦れが

生じてしまい、

創傷を形成しやすくなります。

 

・透析患者さんに向けた

新しい靴の提案

着脱を容易に、

かつ透析治療前後での

前足部、後足部に生じる

サイズの変化に対応できる

靴が理想です。

 

透析アミロイドーシスによる

手や手指の可動性・巧緻性の

低下した長期透析患者さんでも

簡単に扱えるように、

プッシュ式でエアの

出し入れが行え、

微調整が可能であることが

望ましいです。

また、距骨下関節や踵骨の

適切なアライメントの

保持のために、

足底板を利用すれば、

透析患者さんにおいても

同一部位への軽減を

図るのに役立つと

思われます。

 

 

今日はこの辺で。

健康な身体は自分で勝ち取るもの。

 

 

80回目の明日は、

【第4章】

シーン別の靴の処方

5.足の変形・関節リウマチ

《その1》

関節リウマチの

前足部変形

と題してお送りします。