下関の整体です【第3章】靴の基本 4.靴下 《その1》履くだけの機能からさまざまな機能が求められる靴下へ:靴下と剪断力について

2022/03/03 足と靴
logo

ななかの山田です。

いつもななかのブログをご覧戴き、

本当に有難うございます。

 

 

おはようございます。

 

今日は博多駅ビル

JR博多シティが開業した

日だそうです。

 

2020年の2月までは

勉強会で毎月のように

博多に出向いていましたが、

同年3月から新型コロナの

影響によりもうずっと

行けてません。

 

特に博多阪急は

お気に入りの場所でしたので

行けなくなって本当に

残念です。

 

今はZoomが当たり前になり、

対面でなくても会議や

研修会が出来るように

なりました。

 

しかし、

技術セミナーだけは

対面でないと不可能です。

 

はやく以前のような

対面セミナーが

普通に出来る日が

来る事を願いたいものです。

 

 

さて。

 

 

53回目の今日は、

【第3章】

靴の基本

4.靴下

《その1》

履くだけの機能から

さまざまな機能が

求められる靴下へ:

靴下と剪断力について

と題してお送りします。

 

 

Delporteという人が、

靴下と剪断力に関する

先行研究において、

こういったことを

報告しています。

 

靴下により

足部と靴の接触面に

発生する摩擦を

変化させることが出来、

摩擦係数の低い繊維を

使用した靴下によって

剪断力減少が可能であると。

 

そしてさらに

Daiという方達が、

歩行中の異なる

摩擦特性を持つ靴下の

足部への影響を

報告しています。

 

使用した靴下は、

足部表面と靴下内の

摩擦係数を高く、

そして靴下外側と

中敷の摩擦係数を

低く設定した靴下と、

その摩擦係数を

反対に入れ替えた

靴下の2種類とし、

裸足と比較したそうです。

 

その結果、

足底圧及び剪断力は

踵領域より前足部領域で

より大きかったそうです。

 

さらに前足部の足底部の

皮膚は踵部の皮膚より

薄いため、結果として、

前足部で水疱と潰瘍形成が

発生しやすい事が

予想されたそうです。

 

また裸足では、

足底部の皮膚と

中敷の摩擦係数が高く、

極めて高い剪断力が

生じることがわかります。

 

これは歩行時、

踵部から前足部への

荷重により、

靴内で足部が前方に

スライドする事で生じ、

特に前足部における

皮膚硬結や水疱を

引き起こすことに

なるでしょう。

 

このような足部損傷の

リスク軽減のために

容易で有効なアプローチは、

適切な摩擦係数を備えた

靴下を着用する事です。

 

この先行研究で

使用された靴下では、

足部表面の皮膚に対し

摩擦係数が高い靴下の

着用と比較し、

摩擦係数の低い靴下

の方が足部と中敷の

最大剪断力に有意な

低下を認めたそうです。

 

一方、

2種類の靴下において、

足底圧における明らかな

違いが認められなかった

ことから、足部損傷の

リスク軽減において、

前者の靴下がより

優れていたと報告した

そうです。

 

さらに、仮に足部が

一定の距離で中敷の

上をスライド可能であれば、

剪断力はかなり減少させる

ことが可能であり、

これによっても足部損傷や

擦過傷のリスク減少が

可能となるでしょう。

 

これらのことから、

足部と中敷の低い

摩擦係数と、

足部が靴内をスライドできる

一定空間の両方が必要であり

有効であると考えられます。

 

また反対に、

足部表面と靴下の

摩擦係数を高く、

靴下の外側と中敷を

低く設定した靴下も

裸足との比較では、

靴下と足部の摩擦係数が

高い場合でも、

中敷と靴下外側では

摩擦係数が低いため、

足部が中敷の上を

靴下と共に滑走するので、

剪断力は優位に減少した

そうです。

 

さらにHoseinという方達は、

ナイロン製ストッキング

着用時の剪断力は、

ストッキングを

着用してない時と比較し、

優位に低いことを報告し、

同時にDelpoteという方も、

素材にテフロン線維を

使用した靴下着用時、

約90%の競技者の

足部水疱発生の減少を

報告しているそうです。

 

これらの先行研究により、

剪断力は水疱発生及び

悪化に関する主な

力学的危険因子である

可能性があり、

剪断力の軽減は、

足部外傷の予防において

重要であると考えられた

という事です。

 

しかしながら、

過剰な剪断力の軽減もまた、

着用者の知覚する快適性と

外傷のリスクに大きな

影響を与えます。

 

つまり、

低すぎる摩擦係数では

靴内で容易に足部が動き、

剪断力による足部外傷の

リスクは低下させるけれど、

足部の過剰な靴内での

動きは不快感や不安定感を

生じさせ、足部と靴の上部での

摩擦と圧迫を生じさせる

可能性が報告されています。

 

このように靴内の摩擦には、

足部と靴内内面の摩擦と、

靴下外面と靴の間の摩擦があり、

異なる部位での摩擦の増加が

生じる事となります。

 

従って

Sandersという方達は、

互いの接触面の低い

摩擦係数により生じる

過剰な運動を回避するため、

適切な摩擦抵抗を設定する

必要がある事を報告した

のだそうです。

 

このように、

足部外傷の防止と

靴内での適切な

足部の位置にとって

適切な摩擦係数の設定が

必要となるわけですが、

その設定は明確になっておらず、

今後さらに検証が

必要と言えるでしょう。

 

 

今日はこの辺で。

健康な身体は自分で勝ち取るもの。

 

 

54回目の明日は、

【第3章】

靴の基本

4.靴下

《その1》

履くだけの機能から

さまざまな機能が

求められる靴下へ:

靴下と緩衝作用について

と題してお送りします。