下関の整体です【第19章】プラセボ効果は気休め?いえ、そうではありません。 【3項】プラセボ効果の実際 《その2》期待・願望による鎮痛:内因性のエンドルフィンの問題
ななかの山田です。
いつもななかのブログをご覧戴き、
本当に有難うございます。
おはようございます。
昨日は午後から
お休みを戴きました。
娘の幼稚園の
個人面談があり、
それに出席しました。
幼稚園での娘の
様子を聞くことが出来、
ひとまずほっと
しています。
その後、
買い物に行き、
帰って晩御飯を
食べた後、
ロールケーキを
作ってみました。
今朝、皆で食べましたが
生地が薄すぎてしかも
火を通し過ぎたのか
残念ながらパサパサしてます。
でも生クリームがよく出来たので
まあまあの出来でした。
これを参考に
今年はクリスマスケーキを
ブッシュドノエルに
してみようと思います。
さて。
215回目の今日は、
【第19章】
プラセボ効果は気休め?
いえ、そうではありません。
【3項】
プラセボ効果の実際
《その2》
期待・願望による鎮痛:
内因性のエンドルフィンの問題
と題してお送りします。
a.『声掛け』による、
効くという期待感
ーーによるプラセボ効果
『強い痛み止めです』と
声をかけながら、
生理食塩液を
静脈投与すると、
腕虚血テストの時間が
延長するそうです。
つまりは、
痛みに耐えられる時間が
延長するのです。
これは、
生理食塩液という
鎮痛効果のない物質を
投与しても、
『痛みがとれる』と
いう期待があると、
何らかの機序で鎮痛が
得られる現象なのです。
一方、
『強い痛み止めです』と
言いつつも、
エンドルフィンの拮抗薬である
ナロキソンと生理食塩液とを
静脈投与した場合は、
腕虚血テストの
時間は延長しないのです。
この結果から、
痛みがとれるという
期待があっても、
ナロキソンの存在で、
期待による鎮痛効果は
消失すると言えるでしょう。
つまり、
期待による内因性の
エンドルフィン放出が
鎮痛効果をもたらすと
言えるのです。
b.『投薬』を受けて
効いた経験(条件付け)と
『声掛け』による
期待感の共存
ーーによるプラセボ効果
条件付けをした上に、更に
『この薬はよく効きます』
という言葉を添えて
期待・希望を高めると
期待感のみのときより
さらに鎮痛効果が増強します。
投薬による鎮痛効果を
経験済みの人
(条件付けされた人)に
『強い痛み止めです』と
言いながらプラセボを
投与すると、条件付け
されていないときより
鎮痛効果が増強します。
(激痛までの時間延長)
この時放出されている
内因性鎮痛物質は、
条件付けに用いた
薬の種類で異なるそうです。
モルヒネで条件付けした人では、
ナロキソンを投与すると
虚血テストの時間が
完全に元に戻ったそうです。
一方、NSAIDsで
条件付けされた人では、
ナロキソン投与により、
虚血テストの時間が
部分的に戻ったそうです。
《更に‥‥》
『強い痛み止め』という
声掛けにより発生する
期待・希望による
プラセボ効果は、
条件付けした
鎮痛薬の種類に
関わらず認められ、
少なくとも内因性
エンドルフィンが関与する。
しかしその関与は、
モルヒネで条件付けした
方がNSAIDsで条件付け
した場合よりも強い。
NSAIDsで条件付け
した場合のプラセボ効果には、
エンドルフィン以外の
作用機序があると
推定できるが、
それは不明である。
c.『投薬』を受けて
効いた経験(条件付け)
ーーによるプラセボ効果:
積極的な期待感がなくても
条件付けされていれば
プラセボ効果あり
投薬による鎮痛効果を
経験済みの人
(条件付けされた人)に
『化膿止めです』と言いながら
プラセボを投与しても、
確かに痛みが
軽減するそうです。
つまり、
条件付けされている
人に対して、
期待を持たせずに
投薬した場合でも、
ある程度のプラセボ効果を
認めるようです。
《更に‥‥》
化膿止めには鎮痛効果が
ない事を知らされているので、
被験者は、痛みが減るという
大きな期待は抱かない。
しかし、
『化膿止め』で、
虚血テストの時間は
延長していた。
注射という行為により
条件付けがなされ、
期待がなくても
鎮痛効果が得られたと
考えられる。
これは、
本物の梅干でないと
分かっていても、
梅干の絵を見ると、
唾が出る現象に
相当する。
今日はこの辺で。
健康な身体は自分で勝ち取るもの。
216回目の明日は、
【第19章】
プラセボ効果は気休め?
いえ、そうではありません。
【3項】
プラセボ効果の実際
《その3》
プラセボで痛みが改善する
患者の割合は?
と題してお送りします。