下関の整体です【第19章】プラセボ効果は気休め?いえ、そうではありません。 【1項】ナロキソンの作用 《その2》プラセボ効果の解析の仕方:ナロキソンを用いた結果の解釈
ななかの山田です。
いつもななかのブログをご覧戴き、
本当に有難うございます。
おはようございます。
今日の夕方から、
とくに東北地方は
猛吹雪の恐れが
あるとの事です。
こちら西日本でも
雪の可能性があるとか。
今年は1月から
大雪に見舞われました。
この12月も雪に
見舞われるのでしょうか。。
いやですね。
さて。
210回目の今日は、
【第19章】
プラセボ効果は気休め?
いえ、そうではありません。
【1項】
ナロキソンの作用
《その2》
プラセボ効果の解析の仕方:
ナロキソンを用いた結果の解釈
と題してお送りします。
痛みのある人に、
実薬(オピオイド)か
偽薬(プラセボ)かを
区別できないようにして
服用してもらい痛みが
弱まるか調べます。
鎮痛効果があるとしたら、
それは、
①実薬による薬理作用か、
②偽薬による作用
(プラセボ効果)のためです。
次に、鎮痛効果が
あった人に対して、
ナロキソンを投与します。
実薬としてオピオイドを
使用している場合、
ナロキソンで拮抗されて
痛みが強くなるでしょう。
これは理解できますね。
一方、
プラセボを使用
している場合に
ナロキソンで痛みが
強くなったとしたら、
どう考えればいいでしょうか?
『何か』がオピオイド受容体を
刺激して鎮痛効果をもたらし、
ナロキソンによって
鎮痛効果が弱まったと
考えられるでしょう。
『外から』は、
ナロキソン以外何も
投与していないので、
この『何か』は
『内から来ている』と
考えざるを得ないでしょう。
そこで、
オピオイド受容体を
刺激する物質
=オピオイドという
前提に立つと、
この『何か』は、
ーー体内で産生される
オピオイド様物質、
内因性モルヒネ様物質ーー
と推測できるのでは
ないでしょうか。
つまり、
鎮痛効果がナロキソンで
減弱する場合、
外因性オピオイド
(実薬として)の投与か、
内因性オピオイド
(内因性モルヒネ様物質)の
自己産生・放出があると
考えられますね。
プラセボを使用している
場合は、後者に該当します。
一方、プラセボを投与
されていて鎮痛効果を
認めるが、ナロキソンで
変化がない場合は
どう考えればいいでしょうか?
内因性モルヒネ様物質の
産生・放出以外の
内因性鎮痛物質の
産生・放出があると
推定されるでしょう。
《まとめ》
ナロキソンで拮抗できれば
内因性モルヒネ様物質の
存在あり。。。
《メモ》
エンドルフィンとは?
エンドルフィンとは、
endorphineの訳で、
endo(内)と
morphine(モルヒネ)を
くっ付けた用語である。
体内にあるモルヒネと
いう意味でendorphine
と名付けられた。
現在、
体内で産生・放出される
内因性モルヒネ様物質は
20種類以上
(エンケファリン、
ダイノルフィン、
βエンドルフィン‥‥など)
あり、それぞれに名前がある。
エンドルフィンという用語は、
体内にある内因性モルヒネ様物質
を総称する用語として
使用される場合と、
とくにβエンドルフィンを
示す場合があり、
どちらを指しているのかは、
状況によって判断する
必要がある。
ここ【痛みの考え方】では、
内因性モルヒネ様物質
=エンドルフィンという
意味で使用している
事が多い。
今日はこの辺で。
健康な身体は自分で勝ち取るもの。
211回目の明日は、
【第19章】
プラセボ効果は気休め?
いえ、そうではありません。
【2項】
プラセボ効果の仕組み
《その1》
プラセボ効果と
内因性モルヒネ様物質
と題してお送りします。