下関の整体です【第16章】それ、普通でない痛みですか? 《中枢性感作》 【5項】NMDA受容体 《その3》タッチによる痛みとNMDA受容体

2021/11/17 痛みの考え方
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ななかの山田です。

いつもななかのブログをご覧戴き、

本当に有難うございます。

 

 

今日は午後から

勉強会です。

 

頭蓋治療をはじめ、

色んなアプローチを

習ってきました。

 

実際の臨床にも

落とし込んで

更なる治療効果を

得ることが出来ました。

 

まだ後、

4回ぐらいありますが、

更に腕を上げるために

しっかりと勉強

してきます(^^♪

 

 

さて。

 

 

180回目の今日は、

【第16章】

それ、普通でない痛みですか?

《中枢性感作》

【5項】

NMDA受容体

《その3》

タッチによる痛みと

NMDA受容体

と題してお送りします。

 

 

C繊維が常に刺激されて

持続的に痛い人は、

2次ニューロンの

NMDA受容体が

開いています。

 

これは『感作』の1要素です。

 

『感作』された状態で、

Aβ繊維の刺激が

WDRニューロンに入ると

NMDA受容体が

開いているために、

本来痛くない刺激

(接触)を痛みとして

伝えてしまうのです。

 

更に、弱い痛み刺激でも、

痛み担当の2次ニューロンの

NMDA受容体がすでに

開いていたら、

強い痛みを感じてしまいます。

 

シナプス後での活動電位が

発生しやすい状態に

なっているからです。

 

NMDA受容体が

開いていると、

発火の頻度が増加します。

 

NMDA受容体の開口は、

『痛くない事を痛く』、

『弱い痛みを強く』

感じる理由の一つです。

 

《メモ》

イオンチャネルの

立場から見た

wind up現象

 

電気生理学的には、

C繊維の刺激を持続すると、

WDRニューロンの

電位波の周波数が漸増し、

持続時間が延長する。

 

恐らく、同時に発火する

WDRニューロンの数が

増加しているのであろう。

 

NMDA受容体の遮断薬を

投与しておくと

wind up現象が

抑制されるので、

NMDA受容体の活性化は

wind up現象に必要である。

 

逆に表現すると、

wind up現象を

起こす繰り返しの

持続的痛み刺激は、

NMDA受容体を

開口させる。

 

その開口には、

サブスタンスPによる

NK-1受容体の

活性が関与している。

 

《まとめ》

持続的な痛み刺激は、

NMDA受容体を開口する

 

 

今日はこの辺で。

健康な身体は自分で勝ち取るもの。

 

 

181回目の明日は、

【第16章】

それ、普通でない痛みですか?

《中枢性感作》

【5項】

NMDA受容体

《その4》

治療の考え方

と題してお送りします。